ルーチンワークな人 ― 2019年12月29日 13:45
・ルーチンワークな人の仕事
仕事をルーチンワーク化して効率的に行うようにすることは重要ですが、
そのルーチンワークを仕事だと思っている人はとても残念です。
すべて経験だけに頼っている。決められた形式内でものごと判断するので考える必要がない。
そこそこのスピードで作業をこなせるので、”できる人”のように見えるから周りの人からも指摘を受けることがないので成長する機会もないから余計にたちが悪い。
仕事をやっているように見えても何年たってもやっていることは同じ。
何か不具合が発生したとき、原因を見極めて(真因を突き止めて)対策を行い、水平展開を行うが、このような人は、①原因の見極めができない、②水平展開ができないから対策は表面的なもので終わり水平展開も正しくできない。
過去の事例などの”ものマネ”で対策したつもりになっている。
”マネる”こと自体は悪いことではないが意味を理解したうえで自分が抱えている課題に有効かどうか確認して不足があればさらに工夫を加えることをしないといけない。
水平展開では、原因を追究していく過程で問題を抽象化して一般解を導くようにしたい。
原因の追究で掘り下げが浅いと抽象化できず本当の意味で水平展開ができない。
例えば、”作業で使用しているピンセットが乱雑に放置されていて汚れている”ことを指摘された場合
①ピンセットの置き場所を決める
②先端の形状や汚れを1回/日の頻度で確認する
③他の場所でピンセットを使用している作業についても同様な対策を行う
みたいにやってしまって対策になっていないことが起こる。
・ルーチンワークは作業、本当にやるべき仕事はルーチンワーク化して作業効率を上げること
まずは、”問題は何か”を整理して理解することが必要。
①”乱雑に放置されている”については、作業効率が悪くなる
②”汚れている”については、ピンセットの汚れが製品に付着する
乱雑に置かれているように見えても実際はその方が作業効率が良いのかもしれない。
下手に置き場所を固定するとかえって作業がやりにくくなるかもしれないが作業効率が悪くなるを問題にすれば、ピンセットを他の用具に変更するとかピンセットを使用しない作業方法にするとかの改善も考えられる。
ルーチンワークで処理する人は、”乱雑に放置されているから汚れる”と考えるから作業効率に関してはお構いなしで置き場所を決めてやればすべて解決すると思うのかもしれない。
そもそもなぜピンセットが汚れるのかを考えないといけない。汚れるメカニズムを確認するということ。
作業周辺が汚いのか、汚れた製品が流れてきてピンセットが汚れるのかなど原因はいろいろ考えられる。
根本的なところから確認して対策しないと意味がない。
仮に作業周辺が汚いとしたら、水平展開はピンセットを使用している、使用していないに関係なく対策を展開する必要が出てくる。
原因を深堀りして一般解を導き水平展開をすれば似たような問題はその時に対策できてしまう。
それをやらないから次から次に問題が繰り返されるということに気が付いてほしい。
・まとめ
ルーチンワークな人の仕事
ルーチンワークが仕事だと思っているけど、それって作業だよ。
それだけやっているのであればアルバイトでもいいよね。
ルーチンワークを何年やっても成長しないよ。
本当の仕事は
ルーチンワーク化されていない作業をルーチンワーク化すること。
ルーチンワークの中に潜むムダや不具合を問題にして課題に落とし込むこと。
課題の対策は、一般解に昇華させて水平展開を行う。
このようにすれば100倍速で作業の改善が進んでモグラたたきゲームから解放される。
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